こんにちは、あれすけです。フリーランスのITエンジニアとして活動しています。
エンジニアとして年収を上げたいと考えたとき、どのような選択肢が思い浮かびますか?スキルアップ、転職、副業…色々な方法がありますが、実は「外資系企業への転職」という選択肢が、思っている以上に現実的で効果的なんです。

いえいえ、そんなことはありません。今回は、私自身が外資系のセキュリティ対策ソフトを提供する会社でプリセールスエンジニアとして働いた経験をもとに、外資系企業でのエンジニア職の実態と、そこで求められる英語力について詳しくお話しします。
外資系企業のエンジニア年収は本当に高い
実際の年収事例を見てみよう
エンジニアの年収事例を多数紹介している「Interviewcat」というサイトがあります。
https://interviewcat.dev/p/insidestory-interviewcat
このサイトで新卒・中途の年収事例を見ていくと、明らかに気づくことがあります。AWS、Microsoft、SalesForce、Oracleのような外資系企業の年収が、新卒でも中途でも圧倒的に高いんです。
しかも、これらの企業の年収事例として掲載されている数も多いので、もしかしたら採用人数も多いのかもしれません。新卒でもここまで高い年収となると、経験だけではなく、外資系である点も年収が高い要因として考えられます。
参考:外資系企業の年収例
・新卒エンジニア:年収600万円〜800万円
・中途エンジニア:年収800万円〜1200万円
※Interviewcatの事例より
私の外資系企業での体験談
私も一時期、外資系のセキュリティ対策ソフトを提供する会社の日本法人でプリセールスエンジニアとして働いていました。このときの年収は以前と比べて非常に高くて、20-30%ぐらいは年収が上がりました。

と思うかもしれませんが、ちょっと待ってください。外資系で実際に働いて感じたことをお話しします。
外資系企業で働く現実
成果主義の緊張感とクビのリアル
エンジニアでありながらも、営業に近い立場で、売上の数字を追いかけなければならない、成果がなければクビもあり得る、という緊張感は外資系特有の空気を感じました。
実際に、私が在籍していた期間中に、エンジニア、マネージャー、営業の方を何人もクビになるのを見てきました。いくら優秀な方でもクビを切られる、過酷な世界です。日本企業では考えられないスピードで人の入れ替わりがあり、今日まで一緒に働いていた同僚が明日にはもういない、ということも珍しくありませんでした。
外資系企業の厳しい現実
・成果が出ないと解雇のリスクあり
・人事異動のスピードが非常に速い
・常に売上や成果を求められる環境
このような企業のエンジニア職は営業ほど年収が売上に左右されず、固定給の概念があるものの、それでも個人の売上成果と能力がそのまま年収に反映される感触があります。
英語力は本当に必要?
英語力はあると便利ですが、なくても、なんとかなります。
私の場合、中途の一括採用のような形で、アジア圏で20-30名のエンジニアが入社しました。入社時のトレーニングはアジア圏全体で行われるので、全部英語。ビデオ会議で行われました。
ときどきディスカッションもあったし、営業トレーニングもあったので、英語で話を理解してそれに英語で答えるのが求められました。

大学まで、英語のテストは高得点をとっていたのがちょっと自慢な私でも、まわりの英語でディスカッションするのについていけなくて恥ずかしかったです。そして、アジア圏でも日本人がいかに英語から離れて生活しているかを実感しました。
サポート対応の課題
お客様から技術的な質問があり、質問を海外の開発チームに投げて回答を貰うことが多いのですが、回答の時間が非常にかかったり、誰も答えてくれなかったり、話が変な方向に進んで、回答が謎のままとなってしまうこともありました。
私の英語力の問題かもしれませんが、このサポート対応の悪さには少しストレスを感じることもありました。
なぜ外資系の年収は高いのか
円安の影響は実際にあるのか?
外資系の高年収には、確実に円安の影響があると感じます。私が在籍していた2020年頃は1ドル110円程度でしたが、現在は150円近く。同じドルベースの給与でも、円換算すると約30%も増加することになります。
外資系企業の多くは本国の給与体系をベースにしているため、円安が進むほど日本人エンジニアの円換算年収が自動的に上がる構造になっているんです。これは、スキルアップとは関係なく恩恵を受けられる部分ですね。

英語のハードルは本当に高いのか?
実際に働いてみて感じたのは、英語のハードルは思っているほど高くないということです。確かに入社時のトレーニングや会議では英語が必要ですが、日本のお客様対応がメインの業務では日本語で完結することがほとんど。
むしろ、英語ができる日本人エンジニアが圧倒的に少ないので、中級レベルの英語力があるだけで希少価値が高くなります。TOEIC で700点程度あれば、実務では十分対応できるレベルだと思います。
外資系に必要な英語レベル
・TOEIC 700点程度で実務対応可能
・完璧な英語力は必要なし
・技術英語の基本フレーズを覚えれば十分
このような経験から、外資系の高年収の背景として、業務量や能力がめちゃくちゃ求められる、というわけではなく、円安による自動的な年収アップと、英語ができる人材の希少性が大きな要因だと分析しています。英語の点をクリアすれば、それほど難しい選択肢ではないと感じています。
私は年収も大事だけど、開発力を上げて自分でビジネスを作れる力を身に着けようと考え始めました。この観点は人それぞれだと思うので、年収を上げるために外資系に就職する、という選択は私は全然アリだと思います。
外資系で求められる英語力の実態
思っているより高くない?
私がいた会社は、外資系の会社とはいえ、ぶっちゃけ、あまり英語力がない方もいました。プリセールスエンジニアは、仕事上、日本語ででも、お客様や会社の営業などとコミュニケーションする機会が多いです。
その話すことをイメージしたまま、英単語を作って並べる、という感じでコミュニケーションを取っている方も多かったです。

とはいえ、それだけで英会話ができるわけではありません。私が普段実践している英語学習方法を紹介します。
私が実践する英語学習方法
Reddit:生きた英語に触れる
私は普段の情報収集をRedditで行っています。
https://www.reddit.com/
Redditのいいところは、自分の興味があるトピックについて、常に最新の有益な情報が提供されていること。そして議論が活発なこと。
感情がのっかった、生の英語でのディスカッションの様子が見れるので、内容が頭に入ってきやすいです。ITエンジニア向けのサブレディットも豊富で、最新の技術トレンドや実際の開発現場での課題について英語で議論されているのを読むことで、技術英語に慣れることができます。
italki:実践的な英会話練習
英会話の練習はitalkiを通して行っています。
https://www.italki.com/
italkiのいいところは、講師が多いこと、現地の相場感でレッスンを提供してくれること(フィリピンの先生は、ありがたいことに、プロの方でも一時間1300円ほどの料金でレッスンしてくれたりもします)。
そして、italki classroomという、ブラウザ上で動作するビデオチャットを通して授業可能なので、zoomなどを使わなくてもいいところも便利ですね。

技術英語の学習のコツ
外資系エンジニアに必要な英語は、主に以下の3つです:
- 技術文書の読解力:仕様書、マニュアル、APIドキュメントなど
- 会議での発言力:自分の意見を簡潔に伝える力
- 問題解決時のコミュニケーション:トラブル時に海外チームと連携する力
これらは、日常英会話とは少し違ったスキルが必要ですが、実際の業務で使われるフレーズは限られているので、慣れてしまえばそれほど難しくありません。
技術英語でよく使うフレーズ例
・”Could you please check this issue?”(この問題を確認していただけますか?)
・”The system is working as expected.”(システムは期待通りに動作しています)
・”Let me investigate this further.”(もう少し詳しく調査します)
年収アップを実現する転職戦略
TechClips MEで年収アップを実現
外資系を狙うなら、年収提示型のスカウトサービスを活用するのがおすすめです。TechClips MEは、ITエンジニア専門の年収提示型スカウトサービスで、オークションのように企業が求職者に対して年収を提示して競り合う仕組みになっています。
TechClips MEの特徴:
- 書類登録だけでAIが入力と審査を実施
- 企業が能力と経歴で年収提示付きスカウトを送信
- 現在年収非公開で最大限の年収アップが可能
- 事業会社に特化した高マッチング率
上記にあげたInterviewCatで外資系企業の年収相場を把握してから、TechClips MEで年収提示を受けると、効率的に年収アップを狙えるでしょう。
自分に合った道を選ぼう
自分の理想とする会社を見つけて、年収アップを実現してほしいです。TechClips MEのような年収提示型サービスを使えば、企業からのスカウトで年収が明確になるため、年収交渉の失敗リスクもありません。
もしくは私のように、あえて外資系で年収アップの道を進むことから外れてフリーランスを目指すのもありかもしれません。

ほかにも、いろいろな英語学習方法があるので、また別の機会に紹介したいと思います。一緒に自分に合った英語勉強方法を見つけてみましょう!
まとめ
- 外資系企業のエンジニア年収は国内企業より20-30%高い傾向がある
- 英語力は必要だが、完璧である必要はない
- 成果主義の緊張感はあるが、スキルがあれば十分対応可能
- Redditとitalkiを活用した実践的な英語学習が効果的
- TechClips MEなどの年収提示型サービスで効率的に転職活動を進められる

外資系企業への転職は、英語というハードルがある分、競争が少なく狙い目かもしれません。まずは英語学習から始めてみて、自分のキャリアアップの選択肢を広げてみてはいかがでしょうか。
一緒に頑張りましょう!